4年ぶりに復帰した巨人原辰徳監督が1日、宮崎でキャンプインし、「再生」「効率化」「グラウンド改革」に取り組んだ。

「再生」

昨季15本塁打と低迷したゲレーロの打撃を直接指導した。ランチ特打前にベンチ裏のミラールームにこもり、打撃フォームをチェック。オフからメールで連絡を取り合い、丁寧にフォーム変更のアプローチを続けてきた。「彼は偉大なプレーヤー。何か少しページが加われば」とアドバイス。直後に柵越え4発放ったゲレーロは「あまり顔が動かないように、打撃の基本的な部分を分かりやすく教えてもらった」と感謝した。

「効率化」

打撃ケージの数を昨秋までの2カ所から3カ所に増やした。全体練習は予定より約30分早く終了。「選手は個の練習とチームの練習の2通りある。春は自分たちの時間を持たせる形でやりたい」と個人練習に割く時間を増やした。セでは広島など、12球団中6球団が3カ所を採用している。

「グラウンド改革」

ベース、マウンドとも大リーグ仕様に変更。ベースは従来より高さが低く、硬くした。「骨折したりベース板でのケガが多かった。メジャーではヘッドスライディングしてもケガがほとんどない。東京ドームはベースが高かった。少し低く」と変更。マウンドも硬くし、より国際基準で戦う環境を整えた。【前田祐輔】