日本ハムは2018年で北海道移転15年。過去の名場面、珍場面を、当時の紙面とともに振り返ります。

<06年7月8日付>

球団史上タイ、45年ぶりの11連勝。決めたのはイケメン・ダルビッシュ…なのだが、“かっこよく”達成することができなかった。「勝ったからよかった。これで負けていたら最悪だった」とは、試合後のダルビッシュの言葉。この日はインボイス西武ドーム(現メットライフドーム)での試合だったが、本拠地・札幌ドームにユニホームを忘れる大失態を犯したのだ。

身長14センチも低い八木から借りた「29」を背負い、西武打線を7回わずか4安打、自責点0の好投。しかし、袖丈が短いため、投げるたびに右腕が“ノースリーブ状態”に。ハプニング勝利にヒルマン監督も「背番号29が2連投になりますが(翌8日は八木が先発予定だった)、甲子園のような勝ち抜きの試合だと思ってやりたい」と笑った。

ユニホームを忘れる騒動は、球界では意外とある出来事。この年の6月には、西武赤田(のちに日本ハム移籍)がコーチから借りて出場。前年には中日のウッズがブルペン捕手の背番号「97」で打席に立ったことがある。また日本ハムでも、05年のキャンプ初日に新庄がホーム用のユニホームを忘れ、森本の背番号「46」が入ったウオーミングアップ用を拝借した。