新守護神候補の巨人ライアン・クック(31=マリナーズ)が宝刀「クッキーチェンジ」を披露した。

9日、今キャンプ3度目のブルペン投球を行った。最速155キロを誇る速球、チェンジアップ、ツーシーム、スライダーと全持ち球を使って35球。「クッキー」との愛称で呼ばれる右腕は「実戦になれば、どんどん状態は上がってくるよ」と冷静に振り返った。

「一番自信のある球」と自負するチェンジアップは、切れ味抜群だ。速球との球速差が少なく、右打者の内角へ、やや曲がりながらベース板の前で鋭く沈む。

「ツーシームと見分けがつきにくくしたい。スプリットに近いかもしれない」と特徴を説明。カウント稼ぎ、決め球の両方で活用する。投球後には原監督とともに菅野のブルペン投球を見学。「見ているだけでおもしろい、楽しいと思えるピッチング。何か学べることがないかと見ていた」と研究熱心な「クッキー」が、どっしりと9回に立ちはだかる。