DeNA今永昇太投手(25)が「雄星」を目指す。10日、宜野湾キャンプでフリー打撃に初登板した。

桑原に2発を浴びたが、課題という左打者の宮本には安打性なし。最速は147キロをマークした。ラミレス監督は「これほどいいとは予想していなかった。自分自身を取り戻した。今永そのものを出している」と大きくうなずいた。

今永の“雄星化”が、着実に進んでいる。テークバック時の左手の位置に、意識を置いている。「体の横にストンと落とすイメージ。菊池雄星さんみたいなテークバック。左手の位置が体側(身体の側面)から出るように。体の内側に入り過ぎないように。リリースは安定している。あとはフォームだけ」。自身のルーキー時代の投法に近い姿へ、調整に余念がない。

昨季は開幕前に左肩の違和感を発症。その影響もあり4勝(11敗)にとどまった。今季は開幕投手筆頭候補の東が左肘違和感で2軍調整中。今永は「先輩として恥ずかしい姿は見せられない」と4年目へかける思いは強い。西武のエースとして君臨し、海を渡ったマリナーズ菊池のような、圧倒的な左腕となる。【栗田尚樹】