プロ野球・楽天と宮城高校野球連盟共催の親子野球教室が10日、楽天生命パーク宮城・室内練習場(仙台市宮城野区)で行われた。「東北・宮城のこどもたちに野球の楽しさを伝えたい~みんなが野球を愛するまち~」をテーマに、東北で初開催されたプロアマ合同の野球教室には、小学1~3年生を対象にした一般公募で無料招待された親子50組が参加。広橋公寿氏(62)ら楽天アカデミーのコーチ4人が講師になり、宮城工と仙台東の野球部員10人が補助員を務めた。

約1時間30分のメニューではティー打撃やキャッチボールのほか、楽天選手のマスコット人形を賞品にした勝ち残りノックも実施。単なる技術指導ではなく、競技人口の裾野を広げることを重視した。計6回のノック守備を無失策で勝ち抜き、楽天・岸投手の人形を獲得した三春連君(鶴ケ谷小2年)は「速い球を投げるので好き」。則本昂投手の人形をゲットした渡辺琉太君(八木山小1年)は「楽しかった。もっと野球をしてみたい」と父浩一さん(40)との親子の絆も深めた。

県高野連・普及振興委員会の利根川直弥委員長(46=石巻工監督)は「楽天球団は地元なのでインパクトがある。競技人口の減少率が大きい中、プロアマの垣根を越えて一丸になって取り組みたい」。広橋氏は「まず野球の楽しさを知ってほしい。これをきっかけに定着させて東北6県にも広げたい」とプロアマ交流に期待した。【佐々木雄高】