ENEOS 侍ジャパンシリーズ2019「日本-メキシコ」(3月9、10日・京セラドーム大阪)の日本代表メンバーが18日、沖縄で発表された。阪神からは大山悠輔内野手(24)が2度目の選出。沖縄・宜野座キャンプで4番争いに加わる若き主砲に対し、矢野燿大監督(50)は20年東京五輪でもメンバー入りするようエールを送った。今回の代表は28人中11人が初選出となった。

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大山よ、夢は東京五輪や!! 矢野監督は侍ジャパンに選出された大山に対して「あの選手たちのなかでやれるのは、すごく意味のあること。日の丸を背負って、あそこでやるというのは、すごく価値がある」と激励した。

3月の強化試合はメキシコが相手だ。昨季レイズで25セーブを挙げたセルジオ・ロモらメジャー経験者も参戦し、格好の腕試しになるだろう。現役時の08年に北京五輪に出場し、15年プレミア12でバッテリーコーチを務めた矢野監督は、大山の目線を上げるノルマも課した。

「選ばれるだけでも、良くないと思うしね。選ばれてスタメンで出なアカンやろうし。東京五輪のときにも選ばれるような選手になっていくべきやと思う」

定位置の三塁は手薄なポジションで、可能性を秘める。活躍すれば東京五輪出場への道筋も見えてくる。17日に練習試合日本ハム戦を宜野座で視察した稲葉監督も「元気な姿でやってるなと見てました」とうなずいた。1年前はオーストラリア戦で招集されたが、5打席で無安打。再びチャンスが巡ってきた。

今キャンプでは4番候補に見込まれ、実戦4試合は12打数3安打。打撃練習の飛距離にはパワーアップも感じさせる。大山は「他球団の一流選手たちと貴重な時間を過ごせる」と意気込んだ。東京五輪出場には「早いです」と笑顔で謙遜したが、大舞台は来年に迫る。まずは目の前の白球に集中する。【酒井俊作】