12球団で屈指の狭き門だ。DeNAの外国人枠争いが23日、始まった。オープン戦初戦の中日戦(北谷)。ラミレス監督は支配下登録の外国人全3投手を、惜しげもなく登板させた。先発バリオスは2回パーフェクト。2番手エスコバーは1回を無安打無失点。続くパットンは1回を1安打無失点で切り抜けた。

キャンプが始まる前からラミレス監督は3投手に「2月23日のオープン戦に合わせろ」と例年以上に早い調整を求めた。オープン戦の初戦で外国人全投手の登板は「記憶にない。初めて」。特別待遇などない。その上での数字に「力強いパフォーマンス。期待していた以上の結果だった」とうなずいた。バリオスも「4つしかない。競争意識はある」と譲る気もない。

4人の外国人枠で、野手の2人は1軍が確実だ。昨季41発で本塁打王に輝いたソトは、1点リードの3回2死から左中間へ場外弾。5年連続で20本塁打以上を記録するロペスは3打数2安打の活躍。順当に2つの椅子をつかみそうだ。

こうなると3投手で残りの「2」を争う。先発候補のバリオス、最速156キロ左腕のエスコバー、2年連続で55試合以上登板のパットン。ラミレス監督は「一番いい方向に進めていく」と、仕上がりを見極めていく。“ラミちゃんテスト”のボーダーラインは、高くになりそうだ。【栗田尚樹】