阪神が27日、沖縄・宜野座キャンプを打ち上げた。就任1年目の矢野燿大監督(50)は27日間の鍛錬期を振り返り「90点ぐらいですかね」と自己採点した。総勢43人の大所帯で臨み、1度も2軍との入れ替えを行わずに競争を促した。

「競争をテーマにキャンプインして、やってきましたけど、特に野手は高いレベルで競争をしてくれたなというところで楽しみというか、いい悩みがたくさん増えたなという充実したキャンプになりました」と手応えを深めた。

MVPに選出したのはプロ7年目の北條だ。実戦での打撃は進境著しい好内容。「総合的に。練習に取り組む姿勢とか元気とか。結果も本当に素晴らしいものを見せてくれていた。このキャンプで一番、成長というか、しっかりしたものを見せてくれたのは北條です」とたたえた。

ドラフト3位ルーキーの木浪が「準MVP」だ。期間中の全試合で安打を量産。「木浪に関しては本当に想像以上。レギュラー争いに十分入ってきそうな感じもします」と高評価し、3月のオープン戦でも二塁などで力を見極めることになりそうだ。

競争と自主性を重んじた今春キャンプ。矢野監督は「キャンプに入る前も、僕自身すごく楽しみな気持ちで来た。キャンプを終えて今日、ますます楽しみな部分が増えてます」と締めくくった。