中日のドラフト1位根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)が8日の教育リーグ・阪神戦(鳴尾浜)で実戦デビューすることが6日、決定的となった。この日、ナゴヤ球場で残留組の練習に参加し、初のシート打撃を行った。鈴木翔、ブリトーを相手に6打数無安打に終わったが、4四球を選んだ。

現役投手を相手に打席に立ったのは、2日の2軍練習で清水からランチ特打を行って以来。快音は聞かれなかったが、「しっかりストライクの球を打ちにいって、実際に実戦を想定してできたのは初めてだった。いろんなボールを見られたので良かった」と前向きだった。「捉え切れていない球もあった」と感覚のズレを確認。「これからの打席で慣れていかないといけない」と、次への課題も見つけた。

荒れ球が目立ったブリトーとの対戦では、足元への危ない球に思わず「あいしょー!」と絶叫する場面も。「(避けなければ)間違いなく当たっている。怖かった」と苦笑いしながらも「当たらなかっただけ良しとして、次の打席に」と、実戦形式ならではの経験も積んだ。

シート打撃を見守った立石巡回野手コーチは「今日(6日)のところは問題ない。もう1回、最終確認をする」と話し、8日の実戦デビューを示唆した。7日の練習で状態をチェック。ゴーサインが出れば、遠征中の2軍本隊に合流する予定だ。根尾は実戦に向けて「ケガをして遅れたところがあったので、その気持ちをしっかりぶつけたい」と、力強く意気込んだ。12球団のドラフト1位で最後の実戦デビューとなったが、ここから巻き返しを図る。【奥田隼人】