巨人原辰徳監督(60)が、シーズン中の有事に備えて「ブルペンデー」にトライする。6日、広島とのオープン戦が中止になったマツダスタジアムで、独自の投手起用プランを披露。18日の大リーグ・マリナーズとのオープン戦は、リリーフ投手を先発させ、1試合救援陣だけで投げ切るテストを行う。

   ◇   ◇   ◇

◆原監督の独創的采配

▽車懸かりの陣 上杉謙信が川中島の戦いで用いたとされる戦術。陣を複数にグループ分けして円形に配置し、車輪のように回転しながら攻撃を仕掛ける。原監督は、第2回WBCで「車懸かりではないが、一の矢、二の矢、三の矢の形でいきたい」とオーダーを構成。世界一に輝いた。

▽第7戦法 3勝4敗で楽天に屈した13年日本シリーズを教訓に考案。翌14年のシーズン中、主に6連戦の6戦目に「日本シリーズ第7戦のつもりで戦う」との狙いで継投を前倒しするなど、一発勝負の経験値を高める訓練をした。

▽内野5人制 1点を守る終盤、ダイヤモンドを固めるシフトを敷いた。

▽中0日 08年8月24日広島戦で、前日に中継ぎ登板していた東野を中0日で先発起用。チームは32年ぶりの12連勝。

▽偽装スクイズ 09年10月31日の日本シリーズ第1戦。7回無死一、三塁で木村拓がスクイズを空振りも、三塁走者の谷はスタートせず。スキを突いて一塁走者の阿部が二塁を陥れた。

▽初球重盗 12年6月6日ソフトバンク戦、同点の9回1死一、二塁で長野、坂本のコンビが初球に重盗成功し首位に。