中日ドラフト1位の根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)が7回表から遊撃の守備につき、1軍実戦デビューを果たした。試合前に与田監督は「打席に立たせます」と明らかにしていたが、京田に代わって「2番遊撃」をコールされ、ベンチから飛び出した。この日、一番の歓声と拍手に後押しされて、ショートのポジションにつき、ボール回しをした。

注目の1軍実戦初打席は、8回裏に訪れた。無死走者なし。先頭打者で打席に立った。相手は阪神石崎。初球151キロのストレートを見送り、カウント1-2からの4球目、132キロのチェンジアップにバットは空を切った。

根尾は、1月23日に右ふくらはぎの肉離れを起こし、2軍キャンプスタート。キャンプ中から与田監督は根尾の1軍合流の条件を、「万全に動けるようになること」と語ってきた。12日のウエスタン教育リーグ、ソフトバンク戦(ナゴヤ)で根尾は、通算100勝投手の中田から二塁内野安打を放ち実戦“初安打”をマーク。また守備面でも遊撃手として併殺を完成させるなどの動きも見せてきた。それらの状況を考慮し、この日の1軍招集に至った。

この日は、午前9時30分にグラウンドに登場。アップから打撃練習、走塁練習、守備練習と初めての本拠地ナゴヤドームでの練習をこなした。根尾は「初めてなので、いろいろ感じたかった。独特の芝(人工芝)なので、早く慣れるようにしたい。初めて(1軍の)中に入ってやらせてもらう。しっかりプレーしたい」と、試合直前の抱負を口にしていた。