甲子園優勝対決第1打席は、後輩に軍配が上がった。西武はプロ3年目右腕の今井達也投手(21)が先発。1回、中日2番根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)が2球目の150キロ直球を左前へ流し打ち安打とし、拍手に包まれた。

今井は16年夏の甲子園で、作新学院のエースとしてチームを54年ぶりの日本一へ導き、16年ドラフト1位で西武入り。一方の根尾も甲子園で春夏連覇している。聖地を沸かせた2人が、ナゴヤドームを盛り上げた。

第2打席以降は先輩の貫禄勝ちだった。4回の第2打席、今井はスライダーで1-2と追い込むと、最後は内角をえぐる148キロの直球で、根尾にバットを出させず、見逃し三振に抑えた。

6回の第3打席では2球目のスライダーで芯を外し、ボテボテの投ゴロ。今井は「1打席目は打たれたけど、2、3と抑えられてよかった」と振り返った。