広島の新外国人ケーシー・ローレンス投手(31=マリナーズ)が21日ヤクルト戦(神宮)で、開幕ローテ入りのテスト登板に上がる。

2月23日の日本ハム戦で3回9安打7失点と調整遅れを露呈。2軍で調整していたが、状態が上向き、先発6番手が決まらない状況でチャンスが巡ってきた。「例年と同じ調整をしてきた。(米国よりも)キャンプのスタートが早いので、あまり早く準備しすぎないように意識してきた」。米大リーグ通算38試合登板のプライドをのぞかせた。

広島の先発は大瀬良、ジョンソン、岡田、野村、床田まで決定した。残る1枠を九里と争うことになる。先発だけでなく、外国人枠の争いも激しいが、緒方監督はシーズン序盤は外国人投手を入れ替えながら4枠を有効活用するプランも練っているだけに、逆転ローテ入りの望みはある。「春先から調整してきたこと1つ1つを強固なものにつなげていきたい」。昨年までは20日に日本で開幕戦を迎えるマリナーズの一員だった。17日巨人戦で本塁打を放ったハニガーとは連絡を取り合う仲。同じ異国の地、東京で戦う球友を刺激に、新天地のスターターの座を狙う。【前原淳】