打てば、打っただけ得点が生まれる。巨人の岡本和真内野手(22)が“4番の顔”を貫いた。20日の日本ハム戦(山日YBS)に「4番一塁」で先発フル出場。7回1死二塁の好機で打棒をさく裂させた。

直球勝負を挑んできた日本ハム宮台の外角球を芯で捉えた。強烈なライナーで二塁のすぐ近くにシフトしていた二塁手のグラブをはじく適時内野安打。「だいぶよくなってきた。最後は感じがよかったですね」と振り返った。

打点に100%直結する一打が続いている。オープン戦は、この日を含め8試合で23打数4安打で打率1割7分4厘。「アピールする立場なので(数字を)気にしないといけないとは思っている」と納得の結果ではない。だが、放った4安打の内容は1本塁打3適時打で、すべての安打に打点がついて、得点圏打率3割3分3厘をキープ。原監督も「ああいう場面でヒットが出ると本人もいいでしょうね。(開幕後は)もう少し打つでしょう」と若き主砲への信頼は揺るがない。

昨季は史上最年少で「3割30本100打点」に到達。無限の可能性を数字で示し、地位を確立した。ここまでのオープン戦は試行錯誤の連続で、凡退した19打席、四死球の10打席にも意味を求めて調整を進めてきた。「久しぶりに『打席が回ってこい、回ってこい』と思いながら野球ができた」と岡本。開幕まで残り10日を切り、4番の仕上がりは良好だ。【為田聡史】