プロ野球が29日に開幕。野球好き歌手の河野万里奈が今季注目して欲しい選手をパ・リーグ各球団から2人ずつ計12人ピックアップした。

◆西武栗山巧外野手(35)

18年目なのに第一線で重要戦力であることの凄まじさ。そしてすべての瞬間が絵になる武士のように渋い美貌。雨上がりの栗山選手、ベンチで談笑する栗山選手、伏し目でスプレー缶を投げる栗山選手、打席でほっぺをプクリとさせる栗山選手。「日めくりカレンダーが欲しい選手」ランキング1位(河野調べ)。人格者なので言動にも注目。プレー内外の一挙手一投足に今一度注目したい大ベテラン。

◆西武山野辺翔内野手(24)

ドラフト3位ルーキー。浅村選手の抜けたセカンドをアップルパンチ外崎修汰選手らと競う。オープン戦では横っ跳び→グラブトスで、アライバを彷彿とさせる「ヤマゲン(山野辺・源田)」によるゲッツーも魅せた。3月3日には初打点初本塁打。攻守に期待。ライオンズ公式SNSのカメラにもおどけた表情を見せ、チームの陽気なムードにも馴染めそう。一方で、シートノックの声出しや自分流の練習を工夫できる。協調性と主体性の両方を持つ選手。

◆ソフトバンク栗原陵矢捕手(22)

イケメン若鷹キャッチャー。層の厚~いソフトバンク捕手陣のなかで奮闘中。3月23日の広島戦では死球を受けたデスパイネ選手の代わりに急遽4番DHに入り、見事マルチ安打! 限られたチャンスに結果を残すアピール力! 強く振り抜くバッティングも、いつも明るい表情も、実に爽やか。即興のチアダンスや変顔にも対応できるエンターテナーなので、視線が多ければ多いほどノッて活躍してくれるのではないだろうか。癒しの笑顔がたくさん見られるよう、めいっぱい応援しよう。

◆ソフトバンク大竹耕太郎投手(23)

昨年の今頃はまだ3ケタの番号を背負っていた。そんな大竹投手は、今や開幕ローテーション入り濃厚。昨季日本一にも大いに貢献。育成出身の若手とは思えない、テンポよくクレバーな投球、大御所のような落ち着き。そして、球界SNSのパイオニアである武田翔太投手とともに、発信力も右肩上がり。生い立ちや人となりを共有してくれるため、精神的に近い距離で応援できる喜びを感じる。ファンを幸せにできる選手。イノセントな笑顔が守られるシーズンになりますように。

◆日本ハム浅間大基外野手(22)

アサマックス。顔(特に切れ長の瞳)もスタイル(特にオールドスタイルユニの下半身)もスタイリッシュ。「フィギュア化したくなる選手」ランキング1位(河野調べ)。今年は外野手登録でありながら三塁手にも挑戦しているが、すでに好守連発中。今一番ホットなサードかも。栗山英樹監督も「サード浅間ってカッコいいよね」と漏らすほど。一番起用が多く、オープン戦では初球先頭打者ホームランを放つなど38打数11安打で打率.289と存在感。ボルテージMAXなシーズンの予感!

◆日本ハム王柏融(ワン・ボーロン)外野手(25)

今年はロンロンだよ! 「最近ロンロンの話ばっかりしているな」と周囲に思われていそう…! それほどに期待値が最高潮。台湾で2度の打率4割超え。野球関係者にお会いするたび彼についてお尋ねするが、口を揃えておっしゃる。「彼は本物だ」。バットがボールに向かって寄り道せずに真っ直ぐ出る。美しいから生で絶対に見るべき。調整中であったオープン戦でも3打数3安打1本塁打の猛打賞と手応えをつかんだ。その試合を見て、わたしの札幌ドーム遠征が確定。

◆オリックス・ジョーイ・メネセス内野手(26)

今月頭に行われた「ENEOS侍ジャパンシリーズ2019」にメキシコ代表4番として出場し、4本の二塁打を含む6打数5安打と大暴れ。野球ファンをざわつかせた。まだメネセス選手のオリックス加入をご存知ない観客が「日本に来たら大活躍するんじゃない?!」と言っていたそうだが、メネセス選手、オリックスにいらっしゃっていますよ! 3番メネセス・4番吉田正尚という長打力抜群の「超攻撃型」打線に期待大!

◆オリックス西浦颯大(はやと)外野手(19)

高卒2年目のフレッシュな19歳。先日レーザービームで沸かせた後藤駿太選手らとセンター争いを繰り広げている。3月13日の西武戦では逆転サヨナラ打で勝利を決めた。オープン戦16試合に出場し12打点。これは村上宗隆選手(ヤクルト)と並んで両リーグ4位の好成績。積極的なプレースタイルで、盗塁にも意欲的。身長178センチ、体重68キロと細身ながら、明徳義塾高時代には甲子園で満塁弾を放ったパンチ力もある。「颯」爽と駆け抜ける2番打者候補、西浦選手を要チェック!!

◆ロッテ・ケニス・バルガス内野手(28)

「ガンバルガス」を様々なシチュエーションでひたすら連呼する動画でファンが急増中。196センチ、133キロのNPB最重量選手でありながらスイッチヒッター。オープン戦では両打席から1本ずつ計2本の特大ホームランが飛び出した。日本球界に適応すれば恐怖の存在になること間違いなし。ちなみにロッテには日本人最重量選手アジャ(井上晴哉選手)もいらっしゃるので、移動の際利用する飛行機には相当な浮力が必要とされそう。

◆ロッテ岡大海外野手(27)

白昼夢のようにフンワリと軽やかな守備。わたしは数年前外野スタンドから彼の守備を見ていて、お恥ずかしながら無意識にヨダレを垂らしてしまったことがある。それほど美しい。以前から存在感のあるお名前、高い身体能力で注目されながらも、レギュラー定着に至らずもがきつづけてきた。その中で昨季日本ハムからロッテへ移籍。3月24日の巨人戦では猛打賞、それまでの練習試合やオープン戦でもマルチ安打や先頭打者本塁打を放ち、スーパールーキー藤原旋風にも負けない! という強い意志を感じる。今年の岡大海はいよいよ覚悟が違う。レギュラーを狙え!

◆楽天西巻賢二内野手(19)

我々「身長低い軍」の希望。167センチと野球選手の中では小柄ながら、高卒1年目の昨季は1軍でも25試合に出場し打率.247、イースタンでは最優秀選手として表彰を受けた実力者。オフには憧れの坂本勇人選手(巨人)へのラブコールが実り、合同自主トレを経験。一方で、まだお顔に幼さが残っていたり、入寮時の持込品が小1から愛用していてややクタクタのプーさんのぬいぐるみだったりと、かわいさも秘めている。浅村選手が加入した楽天内野陣の争いは熾烈だが、果敢に猛追する西巻選手を見守っていきたい!(※わたしの身長は148センチ)

◆楽天辰己涼介外野手(22)

ビッグマウスで張ってきた伏線を回収していくかのように、キャンプからとにかく積極的に振る、走る。レギュラー奪取「したい」ではなく「する」、ご本人の中では確定事項として立ち向かっている感じがエモい。オープン戦ルーキー第1号ホームランはそんな彼の手から放たれた。オコエ瑠偉選手らと外野争い中だが、「面白さ」では絶対負けないらしい。太りにくい体質だそうで、現在食トレで増量中。シーズン中も日一日と成長していくであろうから、毎日定点カメラで撮影してシーズン終了後に全部並べて動画にしたい。推しがいNo.1(河野調べ)のルーキー。

【河野万里奈(かわの・まりな)プロフィル】

5月21日生まれ、福岡県出身の歌手。関西学院大出身。物心がついた頃から、夏休みは兵庫・尼崎市の祖母宅に行き、家族で甲子園球場に通っていた。選手にドはまりした最も古い記憶は、04年の佐野恵太選手(東海大甲府高)。中学時代、多感な時期の女子たちとのコミュニケーションに苦しんでいた時に、鳥谷敬(阪神)の存在を知る。言葉でなく背中で語る姿に救われて以来、「鳥谷様」と呼ぶほどに崇拝。自称「鳥谷チルドレン」。甲子園から応援していた選手が各球団に散っていくため、特定の球団を応援することができない。「NPB箱推し(全体を応援している、の意)」で、現在は週1のペースで各地の球場に足を運んでいる。

2010年、「第4回アニソングランプリ」で応募者総数1万189組の中からグランプリを獲得し、翌年アニメ『Aチャンネル』のOP曲「Morning Arch」でデビュー。作詞作曲、ライブパフォーマンスのインスピレーションは9割野球選手から受けている。SNSの投稿内容の割合は、歌:野球=2:8。とにかく脳内が野球に支配されている。ライブ中のMCでも野球トークを繰り広げるため、共演者や音楽ファンをしばしば困惑させるほど。選手への愛しさ余って勝手に応援歌を作りSNSに投稿しており、昨年は西武ライオンズの山賊打線をテーマにした曲「ライオンズアラート」がややバズって喜んだ。選手の登場曲を担当することが夢の一つ。いつか鳥谷様に、ここまで育ててくださったことのお礼を言うことも夢の一つ。148センチ、右投げ右打ち。

2019年5月、テイチクインペリアルレコードより再メジャーデビューが決定。

5月15日にニューシングル『真人間入門』リリース。5月19日にワンマンライブ開催。