勝者を素直にたたえた。DeNA筒香嘉智外野手の巨人菅野との今季初対戦は、4打数で1本塁打。チームが競り負け「日本一の投手だと思う。技術や全てがすばらしい。菅野さん個人に何かはないけど、チームとして負けたので。明日、勝ちゲームを作れるようにするだけ」と淡々と振り返った。

勝利への追い風は吹いていた。いきなり2点を追う展開になった1回。ソトのソロで1点差に迫った2死走者なしで、内角低め133キロスライダーを完璧に捉えた。打球はフォローの風にも乗り、新設された右翼スタンド後方のウィング席へと飛び込んだ。推定飛距離130メートルの特大2号ソロに「自分のスイングでしっかり捉えることができた」と手応えを示した。

それでも尻上がりに調子を上げたエースに軍配は上がった。1点を追う9回、先頭打者で打席に入った筒香に対し、右腕は150キロ超を連発。「最初からあれくらい速く感じた」とフルカウントまで粘りを見せたが、7球目に空振り三振に倒れた。今季初の連勝に導けず「自分の感覚は悪くない。コンディションを上げながらやっていきたい」と切り替えた。【島根純】