広島の改造打線がDeNA今永に封じ込められ、連敗が5に伸びた。開幕から1番に入っていた田中広が今季初めて「定位置」を外れ8番へ。代役1番に野間が入った。

13戦目で12通り目の打順だが、ついに1番田中広と2番菊池涼の「タナキク」の並びにメスが入った。それでも、奪ったのは菊池涼の1安打のみ。付け入る隙が見つからず、悠々と完封を許した。

4番鈴木は、プロ入りワーストの20打席連続無安打となった。第1打席はしぶとく四球を選んだが、4回は中飛。7回は内角低めにズバッと直球を決められ見逃し三振。5連敗中は四球での出塁は4度あるが、徹底マークされ1本も安打を打てていない。4番の重責を受け止め「いつも流れを変える一打を打ちたいと思っています」と話した。

借金は7に膨らんだ。それでも緒方監督は「選手はぜんぜん普通にやっている。こっちも最善の策で打順を変えたり指示を出した結果」と前を向いた。鈴木については「ちょっとずれている。でも(バットが)振れていないわけじゃない」と変わらぬ信頼を口にした。まずは13日のDeNA戦で雪辱し、巻き返しのきっかけにする。【村野森】