緊迫ゲームの中でソフトバンクのドラフト1位甲斐野央投手が開幕からのルーキー連続試合無失点の新記録(ドラフト制後)となる11試合連続無失点を達成した。0-0の9回1死一、二塁。好投を続けた先発大竹に代わってマウンドに上がった。

「記録のことは意識はしていたけど、メネセスを抑えることだけを考えてマウンドに上がった」。ブルペンで大きく深呼吸をしてマウンドに向かうと集中力を高めてマウンドで助っ人と対峙(たいじ)した。初球は変化球でストライク。2球目に154キロの速球を投げ込んで追い込んだ。最後はカウント2-2から140キロのフォークボールで空振り三振に仕留めた。続く後藤も1球で三飛に仕留め6球でピンチを切り抜けた。「今までで一番、プレッシャーがあった。大竹さんもいい投球をされていたし、気持ちも乗っていました」。開幕から快投を続ける新人右腕に頼もしさが漂ってきた。

▼ソフトバンク甲斐野がデビューから11試合連続無失点。新人の連続試合無失点は12年高木京(巨人)がシーズン途中から29試合をマークしているが、ドラフト制後のデビューから11試合は92年河本(ロッテ)02年飯島(ダイエー)17年森原、菅原(ともに楽天)有吉(ロッテ)の各10試合を上回る最長となった。