青森バッテリーの女房役が攻守で勝利を呼び込んだ。高校3年間を青森・光星学院で過ごしたロッテ田村龍弘捕手が2回1死一、二塁から、左翼席へ決勝の1号3ラン。

「しっかり振り抜けました。昨日も2本(安打が)打てて、今日が大事と思っていた。しっかり今日も打ててよかった」と、まずは会心のアーチで種市を援護した。

リードでも巧みに引っ張った。「真っすぐが一番いい球なんで、相手の調子と特徴は関係なく、どんどん勝負して行こうと思った」。初回は19球中13球が直球。球数が50球を超え、疲れが見えてきた4回には「球威も5、6キロ落ちてきていたので。スライダーとフォークを交えながら」と21球中10球が変化球のリードに変え、楽天打線をかわした。「たね(種市)が勝てたことが一番よかった。あいつ中継ぎで頑張ってたんで、何とかしてあげたかった」と後輩の勝利を喜んだ。