勝負球はスライダーだ。日本ハム吉田輝星投手は6日、イースタン・リーグのロッテ戦が行われたロッテ浦和で、8日同戦登板へ向けたブルペン投球を行った。

直球に変化球を織り交ぜ50球。昨夏甲子園でも多投したスライダーを試投し、次回登板へ「右打者には直球とスライダー。左打者にもツーシームとかは使わずに直球と(変化球は)スライダーが中心になると思う」と話した。

ここまで8度の実戦登板では、直球を中心に勝負を挑んできた。首脳陣、本人ともに「まずは直球の精度を上げること」をテーマに掲げ、前回4月29日の同DeNA戦(鎌ケ谷)でも、投じた65球のうち57球が真っすぐだった。「この前の試合でもよかったので、それ以上、もうワンランク上の直球を」と、さらに磨きをかける一方で、勝負カウントでスライダーも併用し、組み立ての面でも1つステップアップする。

10連休最終日となったこの日、試合会場には多くの観客がつめかけた。試合のみならず、吉田輝の投球練習する姿にもファンは視線を送った。「試合では打者がどういう反応をしているか、どんな球がいっているかが大事だけど、ブルペンの中ではフォームを意識した」。自慢の直球と宝刀スライダーで、次戦へ挑む。【山崎純一】