右肩の蓄積疲労が回復したソフトバンク高橋礼投手が、8日楽天戦(楽天生命パーク)に先発する。

4月21日の西武戦以来、中16日の復帰マウンド。自身は開幕から5戦5勝、チームは今季初の6連勝がかかる。登板前日にヤフオクドームで調整した右腕は「チームが連勝中なので、勢いを止めないために。ぼくと大竹、同級生でしっかり投げてもっと勢いを付けたい」と、9日に先発予定の同学年大竹とのコンビ快投に目をぎらつかせた。

プロ初勝利を含む4戦4勝と順調だったが、初めて先発ローテーションを守る負担が少しずつ体に影響を与えていた。前回登板後、首脳陣は右肩の疲労を考慮して1度登板間隔を空けると決断。高橋礼は1軍に同行しながらフォーム修正やコンディション調整で備えた。「休ませてもらって、肩の状態もとてもいい。早くゲームで投げたい。今は多少、自信もありますし、調子のいい状態で投げられるだけ投げたい」。心身に不安はなく、マウンドに飢えた状態だ。

工藤監督も「うまくいったところ、いかないところは必ず出てくる。1個1個学んでいって引き出しにして、困ったときに出せるようにしてくれたら。大事な時間だと思いますよ」と若き右腕の調整ぶりに目を細めた。開幕から5戦5勝なら球団では14年の中田以来。4月14日に7回1失点と好投した得意舞台で、サブマリンが浮上する。【山本大地】