1点を追う9回2死、3万312人のタカ・ガールたちの「いまみー」コールも届かなかった。

ソフトバンク今宮健太内野手が三ゴロに倒れ試合終了。4-0からの逆転負け。ヤフオクドームはため息に包まれた。

先発ミランダを5回で代えた。87球で2失点だった。工藤公康監督は「四球であったり、そういうところがあって決断した」と明かした。だが6回に出てきた泉がストライクが入らず2四球。続く加治屋も2四球で押し出しで1点を許した。工藤監督は「勝負して打たれるのは仕方がないが、四球から生まれるものはない。勝負してほしい」と厳しかった。

7回は左キラーの嘉弥真が左打者に連打を浴び無死二、三塁。代わった甲斐野が2本の適時打を浴び逆転を許した。甲斐野は「カウントを悪くしてアジャストされた。期待に応えたい一心だった」と悔しがった。

ここまで鉄壁だった中継ぎ陣に疲れが見えてきている。この日で6試合目の逆転負けだが、この5日間で3試合も増えた。武田が先発を外れた影響もあり14日西武戦(北九州)は中継ぎで1試合しか登板していない2年目の椎野が先発予定。長いイニングは投げさせず中継ぎを総動員する。森ヘッドコーチは「いい予行演習になったと思って」とこの日6人のリリーフ陣を使ったことを前向きにとらえた。対ロッテは3カードすべて負け越しで2勝7敗。今季5勝1敗と得意な西武戦で勢いを取り戻す。【石橋隆雄】