左肩痛からの1軍復帰を目指すソフトバンク和田毅投手(38)が、故障後最長の5回2/3を投げ1失点(自責0)と、1軍復帰へ前進した。

「投げることに関して体に問題はない。調子がよくない中で何とかという投球ができた。肩の感じはよかった。これで明日、何ともなければひとつ階段を上った。準備としては手応えを感じられる」と振り返った。

ここまで2軍戦4試合は3イニングが最長だった。この日は5回2/3、81球を投げ5安打、4奪三振、無四球。80球を予定で登板し、5回まで71球で無失点だったため6回も続投。この回先頭の熊谷のゴロを遊撃川瀬が失策。1死二、三塁から育成藤谷に右犠飛で1点を失ったところで交代となった。「最後は(失策した)川瀬をカバーできなかった。内野ゴロを打たせたかったがツーシームが高くなってしまった」と犠飛を悔やんだ。

この日はスライダーなど変化球は高めが多かったが、直球は低めに制球されていた。「次は100球はいけると思う」。2年ぶりの1軍へ、道が開けてきた。

★ソフトバンク和田のこれまで★

左肩痛のため18年は1軍登板なしに終わった。19年4月3日のウエスタン・リーグ、オリックス戦で先発し、1四球を与えたものの、2回無安打2奪三振で無失点。18年5月19日の2軍戦以来、319日ぶりとなる実戦登板で「2軍戦なので(本当の)開幕にはまだですが、2019年のスタートが切れた」と語った。その後も先発登板を重ね、4月11日の同リーグ中日戦で3回3安打2失点。4月17日の広島戦では3回5安打4失点で負け投手に。5月5日中日戦では3回無安打無失点だった。