中日大野雄大投手(30)がまさかの3被弾を食らい、6回11安打7失点で今季2敗目(3勝)を喫した。

3回までは1安打無失点と安定していたが、1点リードの4回、5番ロペスに逆転2ランを献上して暗転。6回には8番伊藤光に満塁弾、2番宮崎にもソロを浴びた。

試合後、「今日の(勝負の)分かれ目になってしまった」と振り返ったのは、1点ビハインドの6回無死二塁から6番中井に四球を与えた場面だ。「そこまでに2安打されているのもあって」。強めた警戒が裏目に出て走者をため、結局この回5失点。「6回をなんとか1失点で終えていたら、まだ勝機はあったと思う」と猛省した。

前回7日広島戦で608日ぶりに完封勝利を挙げ、試合前の時点で自身3連勝で防御率1・85。エース復権を印象づけていた左腕がまさかの大乱調となり、チームの連勝は2でストップ。与田監督は「なんとか立ち直ってほしかったけど、力負けだね」と静かに完敗を振り返った。