投げて打って10連勝を導くぞ! 広島床田寛樹投手(24)が24日、一昨年プロ初勝利を挙げた東京ドームのマウンドに上がる。1年目の17年4月12日以来となる敵地で4試合ぶりの白星と、いまだ記録できていないプロ初安打を狙う。すでに巨人先発ヤングマンとの対戦もイメージ。5勝目と初安打ゲットに気合十分だ。

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開幕から先発ローテーションを守り続ける左腕床田が、2年ぶりに東京ドームのマウンドに上がる。プロ初勝利の思い出深い地で、狙うのはプロ初安打だ。「明日(24日)、打つ予定です。1週間前からイメージはもうできているんです。最近バットが振れてきたので」。プロ入りから26打席無安打も、不敵な笑みを浮かべる。

大の打撃好きで、打撃練習には率先して参加する。「投手の練習よりも打撃練習の方が好きです」と言ってはばからない。だからこそ、初安打が欲しい。“打者”として巨人先発ヤングマンのイメージはできている。3月30日の対戦打席からイメージトレーニング。「(真っすぐが)カット気味に来るので、打ちに行ったら(バット)上に当たってファウルになった。自分が思ったよりも、(球)1個下を振れば大丈夫じゃないかなと思っています。ヒットを打てば自分も楽になるので」。初安打へのシナリオはできている。

もちろん本職の投手として、本来の姿を取り戻すことが最優先。4月27日の4勝目以降白星から遠ざかる。「ピンチで粘りきれなくなっている。終盤やピンチのときには特に下半身を意識して。佐々岡さんにずっと言われていることなので、それをもう1回」。4試合ぶり白星へ明確なテーマを持ってマウンドに上がる。プロ初星の東京ドームだが「2ラン、3ランを打たれている。野手のおかげで勝てた。高く浮いたら持って行かれるので、丁寧に低く集められたらいい」と細心の注意が求められる。

9連勝でバトンを受け取り、2位巨人との3連戦初戦を託された。「(連勝は)あまり考えないようにしています。前はちょっと連勝で回ってきたら嫌だなと思っていたんですけど、今は何も考えずに。自分の投球が大事」。2桁連勝と首位固めへ、投打での活躍を胸に誓った。【前原淳】