今秋のドラフト候補に挙がる最速150キロ右腕の大阪大谷大・米田知弘投手(4年=橋本)が、手痛い逆転を許した。接戦を落として1分け1敗となり、初の1部昇格へ厳しい状況に追い込まれた。

0-6から一挙8得点で8-6とした直後の7回。無死一、二塁の踏ん張りどころで米田が緊急リリーフ。だが、2点右前打と暴投で3点を与え、2点リードを逆転された。8回、9回は抑えたが再度逆転することはできなかった。「多少、疲労感はあったけど言い訳にはできない。抑えないといけなかった」と敗戦の責任を背負い込んだ。

延長12回で引き分けた22日に続く、救援マウンド。3月に痛めた右肩がようやく回復し、今春リーグ戦はまだ3度目の登板で、まだ探り探りの投球だ。バックネット裏で5球団7人のスカウトが注目する中、スカウトのスピードガンで147キロを計測し、自慢の球威は示した。

「将来的に挑戦してみたい気持ちはある」とプロの世界にも興味を示すが、今は1部昇格が大目標。「1回生の時から先輩たちと一緒に目指してきた。1部に行きたいです」と米田は第3戦以降に目を向けた。