主砲が試合を決めた。1-1で迎えた延長11回2死三塁。DeNA筒香嘉智外野手が、気持ちで持っていった。1ボールからの2球目。中日の守護神・鈴木博の内角高め149キロ直球を右前へしばいた。「本当にチャンスだったので、何とか打ちたいと思っていた。来たボールに対して強く振ることだけを意識して」と3安打目が殊勲の一打となった。

今季3戦全敗だった延長戦を初めて制した。筒香が「こういう接戦のゲームをモノにすることができれば、チームにも勢いがつく」とうなずけば、ラミレス監督も「非常に大きな勝利。完璧な勝ち方だった」とナインをたたえた。5位ヤクルトが敗れたためゲーム差はなくなり、30日にも4月24日以来の5位が見えてきた。浮上するだけだ。