日本ハム清宮幸太郎内野手(20)が足で魅せた。

29日、ロッテ10回戦(札幌ドーム)に7番指名打者で5試合連続で先発出場。1点を追う5回1死一、二塁の場面だった。西川の放った遊直に二塁へと帰塁した際、ロッテ平沢が二塁に投じた送球が右翼側へと大きくそれる間に、本塁まで激走し同点のホームを踏んだ。「何が起きるかわからないというところで、普通にできてよかった」。全力疾走でチームを盛り立てた。

この日は4度、打席に立ち、3打数無安打1四球。右手有鉤(ゆうこう)骨の骨折から復帰した24日西武戦から前日28日まで4試合連続でマークしていた打点は「4」で止まった。それでも「中途半端な打席はなかった。悪くはなかった」と内容には手応え十分だ。

チームは田中賢の逆転2ランで勝利し、3連勝。「すごく(チームの)雰囲気がいいと思う。明日もどんな展開でも、あきらめないでやれればと思う」。気持ちを新たに、また全力で挑む。【山崎純一】