楽天岸孝之投手(34)が今季初勝利を挙げた。

1回に4点の援護を受けると、3回まで毎回の5三振を奪い、シングルヒット1本に抑えるほぼ完璧な投球。4回に松田宣の犠飛で1点を返され、5回には内川、6回にはデスパイネに1発を浴びて1点差まで迫られたが「ランナーをためずにソロだったので切り替えていけた。ズルズルいかずに良かった」。6回4安打3失点8奪三振で104球を投げきった。

移籍後初の開幕投手を務めた3月29日のロッテ戦で左太もも裏に違和感を訴え、5回途中に緊急降板。復帰戦となった5月25日のオリックス戦では1点リードの7回に同点弾を浴び、好投しながら勝ち星につながらなかった。ようやくつかんだ1勝を「やっぱりホッとしたし、勝つのはうれしい。勝った瞬間、このためにやっているんだとあらためて感じた」と、かみしめた。