松山、長野、出番じゃけ! 広島は4日西武戦(メットライフドーム)から日本生命セ・パ交流戦に臨む。

DHにはここまで出番が少なかった松山竜平外野手(33)、長野久義外野手(34)らが起用される予定。

ともに交流戦男として知られ、新たな攻撃のパーツとして期待される。磯村嘉孝捕手(26)、会沢翼捕手(31)、安部友裕内野手(29)らもスタンバイ。厚みを増した打線でリーグ4連覇へ加速する。

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好調広島にとって目下のテーマは、交流戦をいかにしのぐか。うまく乗り切れば、4連覇への道が大きく開ける。鍵を握るのがDHだ。ここまで出番が限られてきた松山、長野がひそかに闘志を燃やしている。

4日西武戦先発が予想されるのが左の松山だ。開幕直後は極度の不振。4月20日DeNA戦でヘルメットの右側頭部部分に死球を受けたこともあり、ベンチを温めるようになった。ここまで打率1割6分4厘にとどまっており、復調のきっかけにしたい。交流戦は大得意。昨年は4本の本塁打をかっ飛ばし、打率3割7分3厘、11打点。13年6月18日の日本ハム戦では大谷(現エンゼルス)に1発を見舞っている。

松山 結果を出して信頼を取り戻していくしかない。そう思って打撃コーチもやってくれている。期待に応えられるよう頑張ります。DHは難しいけど1打席1打席、代打の気持ちで集中していくしかない。

長野も黙っていない。4月はスタメンで13試合に出場したが、5月に入って出番を減らし、現在は代打が主な役割。交流戦男として知られており、存在感を示すチャンスだ。巨人1年目の10年には楽天岩隈(現巨人)からソロアーチを、13年には楽天田中(現ヤンキース)から先頭打者弾を放つなど、エースハンターとして恐れられた。実力を見せつけるチャンスだ。

長野 (田中からの1発は)シュートでしたね。パ・リーグは真っすぐが速いイメージがありますけど、変化球でかわしてきたり、投手の傾向も変わってきている。頑張ります。

MC砲に加え、打率4割5厘の好調磯村、勝負強い正捕手会沢らがDHに回るケースもありそう。安部の可能性もある。高ヘッドコーチは「いろいろなバリエーションができる」と話した。交流戦直前の貯金13は、5年目緒方カープで最多。分厚い攻撃でパ・リーグも蹴散らす。【村野森】