巨人に2年目の「新星」が現れた。2試合連続スタメンの若林晃弘内野手(25)が、プロ初本塁打となる同点2ランを放った。元大洋の憲一氏(66)を父に持ち、打撃では両打ち、守備では内外野守れる超万能プレーヤーの1発で流れを引き寄せ、ロッテに逆転勝ちした。母智子さんとスタンド観戦した父憲一さんに「もしもし日刊です」で喜びの声を聞いた。若きヒーローの活躍で、チームは2位に浮上した。

  ◇    ◇    ◇

-目の前で記念の1発

父 今日の昼前に仙台から車を取りに実家に帰ってきたから、お昼を食べている時に家内がチケットをお願いしたんだよね。デビューした時は新宿あたりの金券ショップを探し回ったからうれしいね。いまだに試合を見に行く時は探し回ったりするけど(笑い)。

-野球のアドバイスは

父 あまりしないね。結果がいい時は自分から話すけど、悪い時は何もしゃべらないから。それは僕もプロでやっていたから気持ちは分かるよ。

-もどかしさは

父 そりゃあるよ~。もっとこうやったら楽なのに、と思うけど、ひと言言ったら全部言いたくなるから。「お父さんどう?」と言われたら教えますけど(笑い)

-最後にメッセージを

父 今年の初めに「2年目だけどもう25歳。高卒なら8年目と同じ。今年ダメならクビになるぞ」と言いました。とにかく1日でも、1年でも長くやってほしいね。【電話・桑原幹久】