日本製鉄室蘭シャークスが、2次予選出場4チームで唯一の2連勝を飾り、5年ぶりの本大会出場に王手をかけた。

2回1死一塁、佐々木大樹捕手(27=東海大)の右中間適時二塁打で先制。2死二、三塁からルーキーの1番小林俊己中堅手(22=函館大)の適時左前打で2点目を奪うと、3回先頭で小山内遼左翼手(27=富士大)が中越えソロを放ち、序盤で流れを引き寄せた。9日のJR北海道クラブ戦に勝てば、3戦全勝で本大会出場が決まる。

新人で、元ヤクルト田畑一也氏(50=現ヤクルトコーチ)の次男、瑛仁捕手(22=中大)が、8番指名打者で社会人初スタメン。4打数2安打と気を吐いた。4回無死一塁で右翼線二塁打、7回2死一塁で右前打と、打点は付かなかったが、走者を置いた場面で、結果を残した。

4月の遠征中に右脇腹を痛め1次予選は出番がなかったが、2次予選から復帰し、初戦の7日航空自衛隊千歳戦は、9回に代打で初出場して右前打。デビュー2戦で5打数3安打と好調で「引っ張れているのは調子がいいということ。あした勝たないと意味がないので、打つにしても送るにしても、とにかくチームのためのプレーに徹したい」と気を引き締めた。