阪神先発のオネルキ・ガルシア投手(29)はライナー直撃にも負けない気迫で、5回8安打1失点(自責0)と粘りの投球を見せた。

5月26日DeNA戦(横浜)の移籍初勝利から3連勝を狙うガルシアは毎回、得点圏に走者を背負う苦しい展開。それでも、失点は3回に三塁手大山の適時失策で許した1点のみと踏ん張り、最少失点でマウンドを2番手島本に託した。

3回には8番中島卓の強烈な打球が右膝付近にライナーで直撃。当たった打球を拾い直して投ゴロとしたが、直後にはマウンド周辺でうずくまった。状態が心配されたが、3回の打席には入り、後押しする歓声が送られた。

5回には1死満塁で代打中田を迎えたが、1-2-3の併殺に仕留めた。最大のピンチを最高の形で切り抜けた赤髪モヒカンの助っ人左腕は、感情むき出しのガッツポーズを見せた。

マウンドを降りたガルシアは「初回からコントロールが良くなく、球数(5回98球)も多くなってしまった。長いイニングを投げることができず、悔しい投球となりました。ただ、粘る事ができたのは良かったので、次に生かしたいです」と振り返った。