エースがまさかの1発に沈んだ。ソフトバンク千賀滉大が、プロ初の満塁被弾で今季ワーストの5失点。

交流戦3年連続の投げ合いとなったDeNA今永とのエース対決に敗れ、今季2敗目を喫した。パの上位を争う日本ハム、楽天が勝った中で、痛い1敗。「満塁で一番やってはいけないこと。ボール要求を見落として普通に行ってしまった。僕が悪い」と責任を背負った。

味方が同点に追いついた直後の6回、千賀が崩れた。先頭宮崎からの連打と死球で満塁のピンチを背負った。佐野は空振り三振に仕留めたが、続くソトが155キロ速球を捉えた打球は無情にも右翼スタンドに飛び込んだ。試合前の時点で、通算30打数3安打で被打率1割とめっぽう強かった満塁のピンチで、初めての被本塁打。千賀はマウンド前方で帽子を脱ぎ、両膝に手を突いたまま、しばらく動けなかった。

この日は3回2死でも9番の柴田に1号ソロを献上。今季ここまで登板11試合すべて3失点以下だった千賀にとっては、ワースト5失点となった。ともに5月月間MVPで試合前まで両リーグ防御率トップ同士の対決で、被弾が重くのしかかった。【山本大地】