DeNA井納翔一投手が、鬼門の初回につかまった。1点のリードをもらった1回。先頭から1死を奪ってからだった。

左翼への二塁打と、四死球で1死満塁のピンチを招くと、併殺崩れの間に同点を許した。前回登板の8日西武戦(横浜)は勝ち投手となったが、初回に2失点を喫していた。「入り方には気を付けたい」とテーマに掲げていた中で「勝負を急ぎ力んでしまいました」と流れを引き寄せられなかった。

リズムは中盤以降も修正できなかった。3回に内川、4回にはグラシアルに1発を浴び、6回途中を4安打4失点で今季3敗目。「全体的に変化球が思うように投げられず、自分有利のカウントにもっていくことができませんでした」と反省の言葉を口にした。これでチームはプロ野球初となる通算5000敗。不名誉な数字を福岡の地で刻む形となった。

▽DeNAラミレス監督(井納について)「そんなに悪くない。内容については計算していた」

▼DeNAが今季34敗目を喫し、プロ野球史上初の通算5000敗を記録した。初黒星は大洋時代の50年3月11日阪神戦で、通算成績は4024勝5000敗290分け。DeNAは2リーグ制となった50年に誕生したが、1リーグ時代の36年からある巨人、阪神、中日、オリックスよりも先に5000敗を記録した。