ソフトバンク高橋礼投手が「筒香斬り」でチームトップの7勝目を挙げた。

3回にインハイへの138キロで空振り三振。6回にも高めに140キロボール球を投じ、連続三振を奪った。「低めを見せた後に、高めで空振りを取れたのはうれしい。自分の自信の持てるボールになった」。日本を代表するスラッガーを手玉に取った。

初回の反省を試合中に生かした。筒香、ロペスへの四球などで満塁のピンチを招き、味方の失策で先制点を許した。「打たれないようにコースを狙って、四死球で(走者を)ためるのは良くない。持ち味は強いボール」。気持ちを切り替え、球威で勝負する意識を大事にした。勢いを出すためにフォームを微修正。2回以降は無四球3安打に抑えた。

先発投手に決定権のある試合前練習のBGMで「尾崎豊メドレー」を流した。「やっぱりベテランの方に活躍していただきたい」。高橋礼自身はあまり聞かない曲だが、年上の先輩たちに「高めの配球」で鼓舞。狙い通り? に内川が決勝弾を打つなどベテラン野手から援護をもらい、満足そうだった。【山本大地】