日本ハムの09年ドラフト1位、中村勝投手(27)が9日ロッテ戦(ZOZOマリン)で、2年ぶりに先発することが7日、分かった。

17年に右肘内側側幅靱帯(じんたい)の再建術を受けて長期離脱。容姿や投球フォームが似ていることから埼玉・春日部共栄時代に「埼玉のダルビッシュ」の異名をとった右腕が、手術前最後の登板となった17年6月1日DeNA戦(札幌ドーム)以来の復活白星を狙う。

いばらの道を乗り越え、背番号36がようやく1軍のマウンドに戻って来る。実戦復帰した昨季も蓄積疲労などで足踏みし、イースタンリーグ6試合登板(勝敗なし)にとどまり、1軍昇格はかなわなかった。今季は米アリゾナの1軍キャンプでスタート。イースタンで9試合に登板するなど実戦を重ね、昇格の機会をうかがっていた。

チームは昨季の勝ち頭、上沢が故障離脱し、今季中の復帰は絶望的。駒不足にあえぐ先発陣にとって、待望の戦力復帰となりそうだ。