阪神の新外国人、ヤンハービス・ソラーテ内野手(32=マーリンズ傘下)が24日のBC福井・富山選抜チームとの練習試合(鳴尾浜)で虎デビューを果たす。

前日の入団会見から一夜明けた23日、甲子園の1軍練習に初参加。内外野どこでもOKの両打ち砲は「すごく刺激になったよ。ここでプレーしていきたいと思った」と本拠地を気に入った様子だ。

期待の新助っ人が早くもベールを脱いだ。フリー打撃では左右両打席で計66スイング中、ヒット性14本をマーク。柵越えはなかったが、左打席で右翼フェンス直撃の鋭い打球を放つなど「本当に(感覚は)良かった」とニンマリだ。メジャー通算75発の大砲は右翼から左翼に吹く甲子園独特の浜風も問題なし。「今日はボールを強く打つことを意識した。あまり気にしていない」と笑顔で話した。

目を引いたのは内外野用で2つのグラブを持ち込んだ守備練習だ。遊撃でノックをスタートすると、二塁、一塁と入り、最後は左翼で打球捕を行った。「(甲子園の黒土は)すごくボールが見やすい」と、軽快なステップにバックトスと評判通りのユーティリティーぶりを見せた。練習後は同じベネズエラ出身のDeNAロペスと談笑するなど終始、上機嫌だった。

今週中にも1軍デビューとなりそうだ。24日には練習試合BC福井・富山選抜チーム戦(鳴尾浜)に出場する。同戦を視察予定の矢野監督は打撃について「上体だけで打つということもない。ある程度はアベレージを残しながら、自分のしっかりしたスイングを、ツボに入れば長打も打てる打者という感じ」と期待。また、「タイガースファンにもすごく喜んでもらえそうな、走攻守で表面的に(闘志が)あふれ出る選手だと思う」と感情むき出しのスタイルも歓迎する。ベテラン福留の復帰など明るい材料も出てきた矢野阪神。さらに背番号42が躍動すれば、チームも上昇気流に乗る。【桝井聡】