今秋ドラフト1位候補のJFE西日本・河野竜生投手(21=鳴門)が阪神2軍とのプロアマ交流試合(鳴尾浜)で4回無失点と好投した。先発で3安打4奪三振だった。

4回先頭の陽川に対し144キロで胸元をえぐった。バットを真っ二つにへし折る遊ゴロ。その後、板山、藤谷を鋭く曲がるスライダーで空振り三振。得点圏に3度、走者を背負ったがピンチになるほど球の精度が増した。

「打者に向かっていけた。投げたい球を投げられた。結果が出てよかったです」と手応えたっぷり。最速は自己最速に4キロおよばない145キロでも威力十分。正確に制球されたカーブで緩急をつけた。

この日は11球団25人がネット裏から見守った。4人態勢だった阪神も1位候補に挙げており、注目度は高い。都市対抗予選から7月の本大会にかけて左肘が不調。都市対抗以来、1カ月半ぶりの実戦だった。「調子が悪くてもチームが勝てる投球をできるよう、意識が変わってきた」。充実の左腕は目玉の1人としてドラフトを迎える。【柏原誠】