ヤマハは、あと1本が出ず三菱自動車岡崎に1ー2で敗れ、本大会出場は持ち越しとなった。ヤマハは初回に先制。なおも無死満塁としたが、後続が倒れて追加点を奪えず。すると、1-1の5回表2死三塁でエース近藤卓也投手(24)が、相手9番に勝ち越しの中前適時打を許した。その後は、2番手で登板した九谷青孝投手(29)が、3回無失点の好投。投手陣が踏ん張った。

だが、打線が援護できなかった。この日は、11安打。得点圏に走者を置いた場面が5度あったが、1回の1点止まり。相手投手の投球術にはまった。矢幡勇人主将(29)は「直球でも球速差をつけられて、タイミングを合わせられなかった。チャンスはつくったが、最後に攻略できなかった」と唇をかんだ。2度の好機で凡退した4番前野幹博外野手(24)も悔しさをにじませた。「落ちる球にがっつきすぎて、手を出してしまった。うまくやられました」と振り返った。

敗れはしたが、これで終わりではない。14日には、残り1枠を懸けた敗者復活戦の準決勝に臨む。矢幡主将は「ヒットは出ているので、プラスに考えたい。しっかり切り替えて、残り2戦に臨みます」と、前向きに話した。【河合萌彦】