侍ジャパンを新国際大会仕様に仕上げる。稲葉篤紀監督(47)が23日、東京オリンピック(五輪)の欧州・アフリカ予選の視察を終えてイタリアから帰国した。11月のプレミア12でも新採用される投球間隔20秒ルールや、リクエスト1回の新機軸を体感。他会場で起きたイタリア-スペイン戦の大乱闘にも、国同士の威信を懸けた戦いの熱を痛感した。肌感覚で得た経験をプレミア12に向けた10月下旬からの代表合宿で選手に落とし込む。
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イタリアでの実体験が何よりの土産だった。伏兵だったイスラエルの3戦を視察。帰国への機中で五輪初出場が決まり「(17年)WBCの時も実際に戦って強さを感じた。イスラエルは五輪まで見られないと思うので良かった」と捉えた。
時間感覚を身につけた。プレミア12で新採用の時間制限だ。無走者時の投球間隔は20秒、投手交代とイニング交代は90秒以内。投球間隔20秒は日本のプロ野球からすれば、リズムが早い。守備交代時は最後の野手が一、三塁線を越えるとカウントダウンが始まる。「1分半のインターバルは、打者も早く準備しないとワンストライクを与えてしまう。警告を取られていたチームもあった。投手は投球練習が終わり、20~30秒待って早めに用意していた。日本ならギリギリ」。代表合宿での練習試合から時間設定し、慣れさせる。
9回で2度のリクエストが認められる日本と違い、1度限定で使いどころが肝になる。「選手がアピールして早い段階で使って覆らずに無駄にするシーンもあった。終盤に使いたいが、序盤で流れが変わる場面もある。選手とよく話し合いたい」と今後、共有する。
国同士の戦いは予期せぬ激突も生まれる。他会場だったイタリア-スペイン戦。試合後にイタリアのマッジがサッカーの06年W杯のジダンのような頭突きを食らわし、大乱闘に。結局、マッジに12試合の出場停止、スペインも7選手にのべ52試合もの停止処分が下った。「試合後の乱闘もあった。観客こそ少なかったが、チーム同士は非常に熱い戦いをしていた」。侍ジャパンも世界と刀で斬り合う。【広重竜太郎】
◆稲葉監督の今年の海外視察
台湾(8月15~19日) 台湾プロ野球の王者ラミゴなど4戦をチェック。4割近い打率を誇るラミゴの新鋭・林立や富邦で7月下旬にデビューしたセットアッパーの王尉永らを掘り起こした。試合の合間を縫いプレミア12の会場に足を運び、グラウンドなどを確認。
韓国(9月2~9日) 国内リーグ所属の全10チームを網羅する予定だったが、雨天中止もあり8チームを視察。代表の主戦格となるKIA梁■(■は王ヘンに玄)種の投球をチェックした。またSK廉京■(■は火ヘンに華)監督と会談し、本塁打減少に伴う韓国野球のトレンドの変化などを聞き出した。ハンファの田辺打撃コーチ、サムスン落合投手コーチらからも情報を聞く。



