張本勲氏が13日、TBS系テレビ「サンデーモーニング」に出演し、急性胆管炎による敗血症のため88歳で亡くなったプロ野球唯一の通算400勝投手で元ロッテ監督の金田正一(かねだ・まさいち)氏をしのんだ。

張本氏は「日本プロ野球、昭和の巨星が落ちましたね。。300年たっても、こんなピッチャー出てこないでしょうね。力はある、素質はある、自己管理がすごい。こういう速い球を投げる人は世界一でしょう。止まって見えるんですから。川上さんがボールが止まって見えるといったでしょう? 私は1回だけオールスターで投げられて、止まって見える。そこからキャッチャーの間をウワァーっと。コースが甘いからもらった! と思うんですよ。でもかすりもしない。187センチの背から、もう1回上がるからね。今のピッチャーは沈むから。1番の思い出は、けんかをよくした。しょっちゅうけんかをした。絶対に向かっていく人いませんよ、この人に。で、いつも周りに張本だけが向かってくると。非常にかわいがってもらいました。(けんかの原因は)ちょっとしたことですよ。『このシャツなんや』というから、それがどうかしたんですかと。これからお別れにいってきます」と語った。

金田氏は、享栄商高を中退して50年に国鉄(現ヤクルト)に入団。65年に巨人に移籍し、前人未到の400勝を達成し69年引退。引退後はロッテ監督を務め、74年に日本シリーズを制した。