レギュラーシーズン3位から勝ち上がった阪神は巨人に1勝4敗で敗退した。就任1年目の矢野燿大監督(50)との一問一答は以下の通り。

   ◇   ◇   ◇

-終盤まで1点を巡る攻防だ。選手はベストを尽くした

もちろん、もちろん。ウチらしい、そういう気持ちを持って、あきらめないとか、戦う姿勢とかはしっかりやってくれたと思う。

-ここまで来られた

楽しかったね。毎日、何かこう、こういう中で野球をできるのもそう。こういう試合を続けることでチームとして成長できた部分は大きいと思う。こういうところで俺らの目指すところはもっと上にもちろんあるんだけど、ここで、今の現在地というか、そういうものが分かるものになれた。ここに来られた意味はすごくあったと思う。負けられない戦いの中で、チームが1つになって戦えたのは一番、手応えというか感じているかな。

-次の1点の取り方が来季の課題になる

まあ、課題はいっぱいあるしね。それは毎年、毎年課題ももちろん出る。でもチームとして成長していけるような部分は、春のキャンプでも言っていたけど、選手には可能性が大いにあると思っている。楽しかったなと。

-今日の西は気迫があった

今日じゃないよ。毎日だよ。アイツは、そうやってやってくれている。目いっぱいのプレーをしてくれてね。西のいいものを、ウチで出してくれたというのもあった。1年間しっかり投げきってくれたのもそう。今日も西らしい投球をしてくれたんでね。感謝というか、よくやってくれた。

-終盤は中継ぎ陣の踏ん張りを見せた

もう出して、打たれたら納得しているもん、俺は。それぐらいやってくれた。それぐらいの信頼はずっとあった。本当に苦しい場面ばかりで、体も気持ちも疲れていたと思うけど、自分のなかでは納得してます。

-監督1年目が終了

もうちょっと待ってくれよ。そんなすぐ、終わってすぐに振り返らんでもええやろ。

-最後は鳥谷が阪神のユニホームで最後の打席に

そういうことだけで出しているわけじゃなくて、走者に出て点を取るっていうことも含めて、あんまり、それをすると鳥谷にも失礼だし。鳥谷もあそこで塁に出てくれる、ということで出している。しっかりしたスイングをしてくれた結果なので。

-阪神にいろんなものを残してくれた

今に始まったものじゃないじゃん。

-シーズン終盤から今日まで、チームに対する手応えもあった

ジャイアンツは全然違う戦い方。俺らはまだまだ強いチームじゃない。でも、どうやったらこの強いジャイアンツに勝てるかという部分も。ウチの戦い方はあると思う。同じような戦い方はなかなかできないかもしれない。見えた部分も多かった。俺は常に気持ちのことを言ってきた。それが一番、みんなで戦えたというところに手応えを感じています。

-あらためて今年の巨人はどうだった

やっぱり強いチームだと思う。トータル的に豪快な野球ももちろんそうだし、でも細かい野球も、バランスがすごくいいチーム。ホームランが目立つと思うけど、そういう部分じゃないところもジャイアンツの強さはあった。チームのバランス的に、また選手個々の意識も高かったと思う。そういうチームだったんじゃないかな。