侍ジャパン甲斐野央投手が、パーフェクト投球継続で大会2勝目を挙げた。

同点の8回、出番がきた。「展開的に、すごく緊張した場面でした」。心境とは裏腹に、堂々と立ち向かった。最速154キロの直球を軸に3者凡退でシャットアウト。その裏に味方打線が勝ち越し、白星が舞い込んだ。「野手の方に点をもらえないと勝ちにはならない。(2勝目は)素直にうれしい」と無邪気に喜んだ。

代表唯一のルーキー侍が、存在感を放ち続けている。1次ラウンド初戦のベネズエラ戦で、プロが参加した主要国際大会では新人初の勝利投手になった。同戦をはじめ3戦連続で完全投球。「(前の回に登板した)岸さんが流れをつくってくれた。本当にすごく頼もしい先輩ばかりです」と大きな背中に続いた。稲葉監督からは「嫌な流れのとき、3者凡退に抑えてきてくれたというのは、甲斐野投手が素晴らしい投球をしたから」と称賛された。