日本ハム栗山英樹監督(58)が12日、選手たちに“早仕上げ”を厳命した。

この日、沖縄・国頭での秋季キャンプを打ち上げ。来季は東京五輪の影響で、開幕が3月20日と今季よりも9日早いことから「2月のキャンプインに野球ができるように、しっかり準備してほしい」と呼びかけた。

球春を告げる来年2月の春季キャンプは、特別仕様となりそうだ。「本当に(時間が)足りないよ。第2クールが始まったら、もう1カ月後には開幕のイメージなんだから」。例年より早めに本番を迎えるため、チーム作りも急ピッチ。早めに実戦が本格化する見込みで、冬のオフの過ごし方は、いつもより重要な意味を持つ。「ゆっくりしている暇はない。普通なら慣れてから実戦だけど、来年は最初から勝負して下さい、ということ」と選手たちに前倒しでの調整を求めた。

小笠原ヘッド兼打撃コーチや武田投手コーチが新たに加わり、今秋のキャンプでは例年にない猛練習で課題を洗い出した。栗山監督は「魂を込めてやってくれた。感謝しています。情熱みたいなものが選手を動かした感じがする」。大半の選手がケガなく完走。5位からの巻き返しへ、すでに勝負は始まっている。【中島宙恵】