「ガッツバット」大量導入へ-。日本ハム小笠原道大ヘッド兼打撃コーチ(46)が16日、来春キャンプで打撃強化の新アイテム導入を示唆した。

2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で秋季練習を視察。持ち込んだ試作品の長尺重量バットを選手に試してもらい、感触を調査した。「まだ、言わない。お試し。(来年の)2月になったら分かる」と詳細は伏せたが、平均的な試合用バットよりも約10センチ長く、300グラムほど重いという。

似た光景は沖縄・国頭の秋季キャンプでもあった。この日と同タイプのほか、「つえだよ」と常に持ち歩いた107センチ、1・8キロの“こん棒バット”を選手に貸す場面があった。重いバットはスイングスピードアップや体力強化にもつながり、長尺バットはバットコントロールの向上が期待できる。選手らも扱いに苦心し、悲鳴を上げながらロングティーやティー打撃を行っていた。

現役時代は同様の特注バットで練習を重ねた同コーチ。「どういうふうにしていこうか、試行錯誤している段階」と話したが、来春キャンプでは、全野手がメニューをこなせるように大量配備が検討されているもよう。今秋はロングティーなど5人ほどが同時に打撃練習を行っており、1軍の名護と2軍の国頭に、それぞれ5本以上、総計で10本以上が準備されるとみられる。「来季に向けて、いろいろ考えながらやっている」。抜かりのない準備を進める。【木下大輔】