ソフトバンクからドラフト5位指名された慶大・柳町達(たつる)外野手(4年=慶応)が秋の大学王者に向け、自らのバットで4強入りを決めた。

明治神宮大会2回戦・東海大札幌戦に3番・中堅で出場。初回無死一、二塁、相手左腕のチェンジアップを捉えた打球は左中間を破る先制2点二塁打に。「風が逆風だったが、越えてくれてよかった。どんな球でも対応しようとした」と、東京6大学リーグ歴代13位の通算113安打をマークしたバットコントロールを見せた。4打席で2四球を選ぶなど、2打数1安打2打点で7回コールド勝ちに貢献した。

16日にはドラフト2位の東海大・海野隆司捕手(4年=関西)と同3位の東北福祉大・津森宥紀投手(4年=和歌山東)が同点の9回にガチンコ対決。テレビで見ていた柳町も「負けられないという意地を見た」と刺激を受けていた。

今秋で大久保秀昭監督(50)が退任する。「お世話になった監督なので、日本一で胴上げしたい」と有終の美を飾り、3年連続日本一のプロ球団へ入る。愛称は「マッチ」だが「そうなんですけど、先輩(松田宣)がいるんで、また新しい愛称をつけてほしい」と、イケメン外野手は新愛称を希望した。【石橋隆雄】