楽天菅原秀投手(25)が28日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、200万円アップの年俸1300万円(金額は推定)でサインした。今季は6月25日広島戦でプロ初先発し5回2失点。7月15日オリックス戦では、予告先発回避の塩見の代役として先発初勝利を挙げるなど、9試合(先発8試合)で1勝3敗、防御率4・08だった。

先発として初のシーズンを終え「1軍のレベルのすごさを感じた」。体力不足も痛感した。「先発で8試合、2カ月間だけでもすごいきつかった。下半身を鍛えないと1年間ローテを守れない」。昨オフまで2年連続、大体大の先輩上原浩治氏の自主トレに参加した。体幹を徹底的に鍛える姿に「最初は『この人なんでこんなにやるんやろう』と思っていたけど、その意味がわかった。あれぐらいやらないと20年間やれない」と、先輩の教えの意味も再確認した。

レギュラーシーズン終了後に、右肘骨疲労骨折の固定手術、右肘関節内のクリーニング手術を行った。経過は順調で、来年5月26日開幕予定の交流戦に照準を合わせる。「先発としてまずは5勝。そこから10勝を目指していきたい」と決意を新たに、先発の柱を目指す。    【野上伸悟】