阪神矢野燿大監督(50)が28日、前日契約合意した新外国人ジャスティン・ボア内野手(31=エンゼルスFA)の「4番一塁」構想を明かした。

メジャー92本塁打の新大砲の父は、ブッシュ、クリントンら歴代大統領の護衛を務めた世界最強のシークレットサービスであることが判明。193センチ、122キロ、親譲りの屈強なスラッガーに、15年ぶりV奪回けん引の期待が高まる。

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ボアの加入で内野争いの構図が激変する。ボアはマイナー時代から一塁専門。そのまま一塁に固定し、2年目の契約更新が決まったマルテを一塁から三塁に回すプランが濃厚だ。マルテは今季の阪神で一塁専門だったが、矢野監督は言った。「(三塁守備は)下手じゃないと思う。やれるんちゃうかなという確認できている」。メジャーで49試合守った三塁経験を踏まえ、いけるとの手応えがあるようだ。

マルテが三塁に回ると当然、大山とぶつかる。大山は今季、チーム最多108試合で4番を務めた。矢野監督は「(大山は)サードとファーストしかないでしょ。セカンドはむちゃくちゃ難しい」と話しており、一、三塁とも助っ人勢とのガチンコ勝負になる。競争は一、三塁だけにとどまらず内野の各ポジションで複雑に絡み合う。矢野監督は「チーム内の競争も激しくなる期待もしている」と歓迎した。