中日山本拓実投手(19)が29日、ナゴヤ球場で来季の契約更改交渉に臨み、倍増となる年俸1100万円で更改した。

兵庫・市西宮高出身の2年目右腕は7月31日の阪神戦(甲子園)でプロ初勝利を挙げるなど9試合に登板して3勝をマーク。来年1月に20歳を迎える山本は「今年は必死に投げて勝たせてもらった。来年は自分がチームを勝たせられるようイニングを投げる先発投手になりたい」と話した。

167センチの小さな体で先発ローテの一員として信頼を得るために、今夏から通い始めたのが最優秀防御率のタイトルを獲得したオリックス山本に紹介された大阪市内の接骨院。今オフも継続予定で「体の中の、力ではない力を引き出す」(山本)など体幹強化することでプロの世界をたくましく生き抜く覚悟だ。ひとつ上の藤嶋ともオフはトレーニングに励むという。小さな大投手へ着実に一歩を踏み出した。(金額は推定)